在日オランダ王国大使館は、オランダ王国大使公邸チューリップガーデンと大使公邸内を一般公開を開催することを決定しました。
2022年の2日間限定7年ぶり開催に引き続き、2024年は2日限定で完全予約制です。
東京タワーのある地下鉄日比谷線の神谷町駅3番出口から徒歩7分、都営三田線の御成門駅A5番出口から徒歩10分のオランダ王国大使公邸は大きな鉄の門と緑に囲まれています。
在日オランダ大使館
住所:東京都港区芝公園3ー6ー3
私が訪れた2024年4月6日は事前インターネット予約なので指定の時間に入場することができました。
特別公開のオランダ王国大使公邸
オランダは、鎖国中の江戸時代の日本でも唯一の貿易国で日本ととても深い繋がりがあります。
幕末に欧米諸国との交流が始まると江戸に各国の大使館を配置することになり大名屋敷が多く比較的安全だった港区近隣の寺院が各国代表を受け入れることになりオランダは港区芝の西応寺や長応寺などを利用しました。
初代公邸が現在の場所に移転したのは1883年。
当時の建物は木造だったため、1923年の関東大震災で倒壊し1928年に再建築されて約100年が経つ昔の風情が残る建築物です。
設計を担当したのはアメリカ人、J・M・ガーディナー氏。竣工前にガーディナー氏は他界し、彼の遺作となってしまいましたが、その後の設計をガーディナー建築事務所の上林敬吉氏が引き継いで1928年に完成しました。
玄関の上部にオランダ王国の国章が白と緑を基調としたデザインは規則性のある左右対称の新古典主義建築といわれています。
ただ、当時のオランダで流行していたわけではなく、当時、オランダの植民だったインドネシアに建てられていた公邸や大使館に似せているのだそうです。
大使公邸入口の周りにもたくさんのチューリップが咲いており、在日オランダ大使もいらっしゃり挨拶や記念撮影などに応じていました。
寄木の床のはちみつ色が家具の色と調和し、レイモンド・プッツの照明が天井を照らします。
グランドピアノが置かれ、油絵と巨大な花瓶が、暖炉の周りにどっしりと構えています。
ダイニングルームは、テラスに面してフランチドアが並び、細長いダイニングテーブルがあり、公式な晩餐会が開かれます。
現代的なラウンジは、ショルテン&バーイングスの色調を合わせたカーペットと木製コーヒーテーブルがあります。
オランダ人画家のゴッホは日本の浮世絵のコレクターであり自ら浮世絵も描いていました。
オランダ王国大使公邸チューリップガーデン
大使公邸には、オランダ本国から取り寄せられた過去最多種となる70種類、約13,000輪の珍しいチューリップが庭園を彩っています。
一つ一つのチューリップが美しく手入れられていて気品がありました。
東屋や石灯籠などありオランダと日本が融合された庭園になっていました。
さいごに
オランダ在日大使館は東京とは思えない静かで素敵な美しい空間でした。
このようなイベントを開催していただいたことを感謝いたします。
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